臨床検査59巻9号

2015年09月発行

今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

臨地実習受け入れ側としての実習教育のあり方

著者： 山舘周恒¹

所属機関： ¹日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部

ページ範囲：P.912 - P.916

Point

●実習依頼校によって実習期間が異なるため，画一的な実習方針からの脱却が必要である．

●臨地実習において学生は，①病院組織において臨床検査室や臨床検査技師が担っている役割を知る，②患者対応や検査データの見方など医療現場でなければ学べないことを経験する，③コンピュータシステムや各種検査機器の運用や管理を知る，④パニック値の報告や迅速検査の対応について学ぶ，⑤POC（point of care）などベッドサイド検査の重要性を知る，ことが重要である．

参考文献

1）文部科学省・厚生労働省：臨床検査技師学校養成所指定規則（昭和45年12月28日文部省・厚生省令第3号）

2）桐村晋次：人材育成の進め方　第3版，日本経済新聞出版社，2005

3）厚生省健康政策局長：臨床検査技師養成所の指導要領について，健政発第236号，平成12年3月7日

4）日本臨床衛生検査技師会：臨地実習ガイドライン2013，日本臨床衛生検査技師会，2013

5）狩野元成，鈴木敏恵，今井正，他：臨床検査臨地実習マニュアル　第3版，医歯薬出版，2006

6）三村邦裕，山藤賢，下村弘治：臨地実習ノート　第3版，医歯薬出版，2015

7）藤田保健衛生大学医療科学部：平成26年度（2014）シラバス　臨床検査学科編，藤田保健衛生大学，2014

8）諏訪部直子，平紀子：わかりやすい医中誌Web検索ガイド─検索事例付，日本医学図書館協会，2013

9）縄田和満：Excelによる統計入門─Excel 2007対応版，朝倉書店，2004

10）日本放射線技術学会：日本放射線技術学会雑誌　投稿の手引き（http://www.jsrt.or.jp/data/wp-content/uploads/2012/10/furoku1.pdf）