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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻9号

2015年09月発行

文献概要

元外科医のつぶやき・9

前立腺癌と診断されて

著者: 中川国利1

所属機関: 1宮城県赤十字血液センター

ページ範囲:P.934 - P.934

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 前月号で,職場健診でPSAが高値であったので,前立腺生検を受けた体験談を報告した.今回は,その病理診断結果に基づいて,自分なりに悩んだ末の決断を報告する.

 「前立腺癌診療ガイドライン」によると,前立腺癌検診としてPSA測定は有用とされている.しかし,PSAは加齢とともに上昇し,60歳代では基準値の4.0ng/mL以上が5.8%を占める.また,PSAの高値に伴って生検陽性率は上昇するが,4.0〜10.0ng/mLでの陽性率は25〜40%である.そもそも,50歳以上では20〜30%で治療を要しないラテント癌が存在し,前立腺癌では一般に過剰診療になりがちである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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