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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻11号

1962年11月発行

文献概要

技術解説

膿の細菌検査法

著者: 永井吉造1 佐伯勝男 細谷省吾 林宏

所属機関: 1三恵会服部病院

ページ範囲:P.745 - P.750

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はじめに
 創傷処理方法の進歩,各種抗菌製剤の発達にともない,化膿性疾患は著しく処理しやすくなった。しかしながら,他方では抗菌製剤に対する耐性菌の増加や,ブドウ球菌による病院内感染の問題がある。
 適正なる抗生物質や抗菌剤の使用により,これら薬剤に対する耐性菌の発生を減少せしめ,疾患の治癒を早めなければならない。このため膿をはじめ各種細菌検査が必要である。すべての細菌を同定することは不可能であり,その必要もないが,臨床上必要な程度には迅速に検査し,その細菌の性状を明らかにしなければならない。このためには,材料の採取法に注意し,病巣によって多く検出される分布を統計的に知り,培地,培養条件をきめることが大切である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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