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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻11号

1962年11月発行

文献概要

研究

濾紙による尿ウロビリノーゲン定性試験

著者: 水田亘1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院臨床病理科

ページ範囲:P.790 - P.791

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 限られた人数で対数的に増加する検査物を処理するため検査の簡便迅速化が切にのぞまれている。検尿部門においても,タンパク,糖,アセトン,ビリルビン等の定量ないしは定性反応のための濾紙,錠剤がすでに製品化され,従来の古典的な試験管法に漸次とってかわりつつある。著者らは前にFishelらの濾紙によるスルホサリチル酸尿タンパク定性法1)について追試発表2)し,以来約2年間この方法をroutine testに使用し能率および精度の面で好結果を得ている。今回は同じくFishelらの方法1)により尿ウロビリノーゲンの濾紙による定性試験法を追試し,EhrlichのAldehyde反応と比較し,更に一部ウロビリノーゲン陽性尿について半定量法と比較し,濾紙法は試験管法に劣らない精度を有することを知った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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