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直立拡散法—その原理と手技
著者: 工藤祐是1
所属機関: 1結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.239 - P.243
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結核菌の薬剤耐性検査は,現在すべて希釈法によって行なわれている。以前にくらべれば,この方法も濃度段階を減らし,かなり簡略化されてはいるが,最近抗結核剤の種類がふえるにしたがい,労力や経済的な面の負担が大きくなる傾向にある。実際問題として,10種に及ぶ抗結核剤の耐性を,それらの薬剤含有培地を常備して,もとめに応じて円滑に検査することは,ほとんど不可能に近い(これらのうちには方法の確立されていないものもあるが)。
このような場合,だれでも思いつくのは,腸内菌や化膿菌で,すでに広く行なわれているディスク法であろう。しかし,結核菌はこれらの菌とは大分性質が違い,実際に試みると,そのままでは応用し難い点があるのに気づく。
結核菌の薬剤耐性検査は,現在すべて希釈法によって行なわれている。以前にくらべれば,この方法も濃度段階を減らし,かなり簡略化されてはいるが,最近抗結核剤の種類がふえるにしたがい,労力や経済的な面の負担が大きくなる傾向にある。実際問題として,10種に及ぶ抗結核剤の耐性を,それらの薬剤含有培地を常備して,もとめに応じて円滑に検査することは,ほとんど不可能に近い(これらのうちには方法の確立されていないものもあるが)。
このような場合,だれでも思いつくのは,腸内菌や化膿菌で,すでに広く行なわれているディスク法であろう。しかし,結核菌はこれらの菌とは大分性質が違い,実際に試みると,そのままでは応用し難い点があるのに気づく。
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