文献詳細
技術解説
文献概要
はじめに
結核菌の薬剤耐性検査は,現在すべて希釈法によって行なわれている。以前にくらべれば,この方法も濃度段階を減らし,かなり簡略化されてはいるが,最近抗結核剤の種類がふえるにしたがい,労力や経済的な面の負担が大きくなる傾向にある。実際問題として,10種に及ぶ抗結核剤の耐性を,それらの薬剤含有培地を常備して,もとめに応じて円滑に検査することは,ほとんど不可能に近い(これらのうちには方法の確立されていないものもあるが)。
このような場合,だれでも思いつくのは,腸内菌や化膿菌で,すでに広く行なわれているディスク法であろう。しかし,結核菌はこれらの菌とは大分性質が違い,実際に試みると,そのままでは応用し難い点があるのに気づく。
結核菌の薬剤耐性検査は,現在すべて希釈法によって行なわれている。以前にくらべれば,この方法も濃度段階を減らし,かなり簡略化されてはいるが,最近抗結核剤の種類がふえるにしたがい,労力や経済的な面の負担が大きくなる傾向にある。実際問題として,10種に及ぶ抗結核剤の耐性を,それらの薬剤含有培地を常備して,もとめに応じて円滑に検査することは,ほとんど不可能に近い(これらのうちには方法の確立されていないものもあるが)。
このような場合,だれでも思いつくのは,腸内菌や化膿菌で,すでに広く行なわれているディスク法であろう。しかし,結核菌はこれらの菌とは大分性質が違い,実際に試みると,そのままでは応用し難い点があるのに気づく。
掲載誌情報