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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻10号

2016年10月発行

文献概要

今月の特集1 血球貪食症候群を知る

血球貪食症候群における臨床検査成績の特徴

著者: 樋口紘平1 河敬世1

所属機関: 1地方独立行政法人大阪府病院機構 大阪府立母子保健総合医療センター血液・腫瘍科

ページ範囲:P.1056 - P.1061

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Point

●血球貪食症候群では高サイトカイン血症によるマクロファージの異常増殖・活性化がみられ,特徴的な臨床像と検査値異常を呈する.

●血球貪食症候群の重症度は軽症型・中等症型・重症型の3段階に分類され,その重症度に応じて治療が選択される.重症型では多剤併用化学療法や造血幹細胞移植が必要となるが,生命予後は悪い.

●臨床検査値から重症度を分類する血球貪食症候群(HPS)スコアリングシステムが提唱されており,治療方針決定の判断材料の1つとなっている.

参考文献

1)河敬世:血球貪食症候群とは.血腫瘍 57(Suppl.6):1-8,2008
2)Henter JI, Horne A, Aricó M, et al:HLH-2004: Diagnostic and therapeutic guidelines for hemophagocytic lymphohistiocytosis. Pediatr Blood Cancer 48:124-131,2007
3)河敬世,坂田顕文,竹下泰史,他:血球貪食症候群の診断と治療.臨血 46:418-423,2005
4)Imashuku S:Clinical features and treatment strategies of Epstein-Barr virus-associated hemophagocytic lymphohistiocytosis. Crit Rev Oncol Hematol 44:259-272,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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