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今月の特集1 血球貪食症候群を知る
骨髄像の特徴
著者: 荒井智子1 清水長子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.1062 - P.1067
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●血球貪食症候群(HPS)は,活性化されたマクロファージ系細胞が血球を貪食して汎血球減少をきたす病態である.
●骨髄標本中には血球を貪食するマクロファージが増加し,血球貪食像が認められる.
●骨髄標本中からHPSが疑われるときは臨床への連絡が必要である.
●血球貪食症候群(HPS)は,活性化されたマクロファージ系細胞が血球を貪食して汎血球減少をきたす病態である.
●骨髄標本中には血球を貪食するマクロファージが増加し,血球貪食像が認められる.
●骨髄標本中からHPSが疑われるときは臨床への連絡が必要である.
参考文献
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