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今月の特集1 血球貪食症候群を知る
血球貪食症候群の病理診断
著者: 松本慎二1 竹下盛重2
所属機関: 1福岡大学病院病理部・病理診断科 2福岡大学医学部病理学
ページ範囲:P.1070 - P.1077
文献購入ページに移動●血球貪食症候群(HPS)の骨髄では,種々の血球を貪食した活性化組織球の著明な増殖がみられるが,その病理診断で最も重要な点は腫瘍性と非腫瘍性の鑑別である.
●非腫瘍性HPSの最も重要な原因ウイルスとしてEBウイルス(EBV)感染が知られているが,小児発生が一般的で,成人における発生率は高くない.
●HPSを併発しやすい悪性リンパ腫として,血管内大細胞型B細胞性リンパ腫(IVLBCL)やEBV感染に関連の深いT/NK細胞性リンパ腫が重要である.
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