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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻10号

2016年10月発行

文献概要

検査説明Q&A・21

アルブミン値は測定法によってどの程度違いますか? アルブミン値の評価法を教えてください.

著者: 刈米和子1

所属機関: 1公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院

ページ範囲:P.1126 - P.1129

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■アルブミン測定法の変遷

 血清アルブミン(albumin:Alb)の日常検査法には,現在,大きく分けてBCG(bromocresol green)法とBCP(bromocresol purple)改良法1)がある.原理はどちらも,色素と蛋白の結合前後における吸収曲線のシフトにより生じる吸光度差を数値に変換する方法である.

 BCG法ではbromocresol green,BCP改良法ではbromocresol purpleという色素を用いる.BCG法はグロブリン分画の急性期蛋白(急性相反性物質)を測り込むことが問題とされていた.一方,BCP改良法は,標準法とされる抗Alb抗体を用いた免疫法と高い相関を示すことから,最も正確性と特異性に優れた日常検査法とされる.にもかかわらず,わが国においてBCG法が長く主流を占めてきたのは以下の理由による.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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