icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻11号

2016年10月発行

文献概要

増刊号 心電図が臨床につながる本。 Ⅱ章 波形からみた心電図[1] 心臓の器質的疾患Plus

P波の異常

著者: 松本直也1 横山勝章1

所属機関: 1日本大学病院循環器内科

ページ範囲:P.1162 - P.1164

文献購入ページに移動
Overview

 P波は心房の収縮を表す.洞結節に発生した電気刺激は右心房→左心房の順に伝わる.P波の輪郭はスムーズであり,V1を除く全ての誘導で陽性または陰性(aVR誘導で陰性となる)である.

 V1誘導においてP波はほとんど二相性であり,前半に陽性成分,後半に陰性成分を伴う.V1誘導はまた,右心房と左心房の電気的活動を区別するのによい誘導である.P波を3等分し,前1/3は右心房,後1/3は左心房,中間部1/3が両心房の電気的活動を表している.陰性成分は陽性成分の波高を越えない(図1).

参考文献

1)森博愛:心臓病と卯建のホームページ 心電図解説(初歩から最新topicsまで) 症例解説を含めて(http://www.udatsu.vs1.jp/)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?