文献詳細
増刊号 心電図が臨床につながる本。
Ⅱ章 波形からみた心電図[1] 心臓の器質的疾患Plus
文献概要
Overview
・ST低下と陰性T波(図1)は,心筋虚血,たこつぼ型心筋症,左室肥大,薬剤,電解質異常のほか,さまざまな誘因で起こりうる.
・虚血性心疾患において,ST低下所見のみでは冠動脈責任病変の同定は困難である.
・巨大陰性T波では,冠動脈疾患の可能性を常に念頭に置いておくとともに,たこつぼ型心筋症との鑑別が必要となる.
・心電図所見のみならず,心電図が施行された背景・臨床状況も加味して判断することが重要である.
・ST低下と陰性T波(図1)は,心筋虚血,たこつぼ型心筋症,左室肥大,薬剤,電解質異常のほか,さまざまな誘因で起こりうる.
・虚血性心疾患において,ST低下所見のみでは冠動脈責任病変の同定は困難である.
・巨大陰性T波では,冠動脈疾患の可能性を常に念頭に置いておくとともに,たこつぼ型心筋症との鑑別が必要となる.
・心電図所見のみならず,心電図が施行された背景・臨床状況も加味して判断することが重要である.
参考文献
1)Mann DL, Zipes DP, Libby P, et al:Braunwald’s heart disease: a textbook of cardiovascular medicine, 10th ed. Saunders, Philadelphia, pp123-148, 2014
2)日本循環器学会,日本医学放射線学会,日本核医学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007-2008年度合同研究班報告) 冠動脈病変の非侵襲的診断法に関するガイドライン,日本循環器学会,2009
3)日本循環器学会,日本冠疾患学会,日本胸部外科学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2011年度合同研究班報告) 非ST上昇型急性冠症候群の診療に関するガイドライン(2012年改訂版),日本循環器学会,2012
4)安田聡:CCUグリーンノート,中外医学社,2015
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