文献詳細
文献概要
増刊号 心電図が臨床につながる本。 Ⅳ章 症状からみた心電図
胸痛
著者: 神宮司成弘1
所属機関: 1藤田保健衛生大学病院救急総合内科
ページ範囲:P.1290 - P.1294
文献購入ページに移動胸痛の概要
胸痛を生じる疾患は数多く存在するが,胸痛症例の対応において最も重要なことは,致死的疾患(killer chest painとも呼ばれる)であるかを一刻も早く鑑別し,治療を開始して予後を変えることである.この過程で心電図は特に虚血性心疾患の診断において重要な検査である.また,虚血性心疾患以外では,肺血栓塞栓症や急性心筋炎/心膜炎において心電図所見が診断のきっかけとなるため重要である.
胸痛を生じる疾患は数多く存在するが,胸痛症例の対応において最も重要なことは,致死的疾患(killer chest painとも呼ばれる)であるかを一刻も早く鑑別し,治療を開始して予後を変えることである.この過程で心電図は特に虚血性心疾患の診断において重要な検査である.また,虚血性心疾患以外では,肺血栓塞栓症や急性心筋炎/心膜炎において心電図所見が診断のきっかけとなるため重要である.
参考文献
1)徳田安春(編):新・総合診療医学—病院総合診療医学編 第2版,カイ書林,pp169-173,2015
の高いR波(またはR/S≧1)のみかた.綜合臨 55:1941-1952,2006
3)神宮司成弘:持続する胸痛……さあ,どうする?.総合診療 25:831-834,2015
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