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非弁膜症性心房細動に対する完全内視鏡下心臓外科手術
著者: 大塚俊哉1
所属機関: 1東京都立多摩総合医療センター心臓血管外科
ページ範囲:P.1352 - P.1354
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●非弁膜症性心房細動においては,不整脈(頻脈,徐脈)のみならず脳梗塞などの血栓塞栓症が大きな問題である.
●抗凝固治療はシンプルな血栓塞栓症予防法であるが,出血性副作用などによって使用が困難な患者も多い.
●完全内視鏡下心房細動手術(左心耳切除およびアブレーション)は安全な手術である.また,アブレーションによる洞調律化,および左心耳切除による脳梗塞予防効果が有用である.
●非弁膜症性心房細動においては,不整脈(頻脈,徐脈)のみならず脳梗塞などの血栓塞栓症が大きな問題である.
●抗凝固治療はシンプルな血栓塞栓症予防法であるが,出血性副作用などによって使用が困難な患者も多い.
●完全内視鏡下心房細動手術(左心耳切除およびアブレーション)は安全な手術である.また,アブレーションによる洞調律化,および左心耳切除による脳梗塞予防効果が有用である.
参考文献
1)Wolf RK:Minimally invasive surgical treatment of atrial fibrillation. Semin Thorac Cardiovasc Surg 19:311-318,2007
2)Ohtsuka T, Ninomiya M, Nonaka T, et al:Thoracoscopic stand-alone left atrial appendectomy for thromboembolism prevention in nonvalvular atrial fibrillation. J Am Coll Cardiol 62:103-107,2013
3)小谷英太郎,新博次,奥村謙,他:抗血栓治療薬の現状と未来 心房細動に対するワルファリン療法における日本人の至適INR J-RHYTHM Registryからの報告.心電図 33:25-31,2013
4)小田倉弘典:プライマリ・ケア医のための心房細動入門,日経BP社,pp152-153,2014
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