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今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査
胃がん・GISTに対する分子標的薬と分子病理検査(IHC法を含む)の役割
著者: 池田聡1
所属機関: 1総合病院土浦協同病院臨床検査部
ページ範囲:P.1552 - P.1563
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●胃にできる代表的な腫瘍である胃がんと消化管間質腫瘍(GIST)に対して,現在行われている分子標的治療と,それに必要な分子病理検査について述べる.
●これらの検査では免疫染色,遺伝子検査が適切な方法で行われる必要がある.
●今後,遺伝子の状態や蛋白の発現状態と形態学的所見とが融合した分子病理学的検索の必要性がますます高まることが予想される.
●胃にできる代表的な腫瘍である胃がんと消化管間質腫瘍(GIST)に対して,現在行われている分子標的治療と,それに必要な分子病理検査について述べる.
●これらの検査では免疫染色,遺伝子検査が適切な方法で行われる必要がある.
●今後,遺伝子の状態や蛋白の発現状態と形態学的所見とが融合した分子病理学的検索の必要性がますます高まることが予想される.
参考文献
1)日本病理学会(編):胃癌・乳癌HER2病理診断ガイドライン,金原出版,2015
2)池田聡,永田千草,鈴木恵子:当院におけるHER-2の検出状況.日農村医会誌 63:99-104,2014
3)池田聡:ホルマリン固定パラフィン包埋切片に対する蛍光in situ hybridization+蛍光免疫染色二重検出法とその応用.病理技術 77:44,50-51,2014
4)池田聡:ホルマリン固定組織切片に対する蛍光in situ hybridization+蛍光免疫染色二重検出法の開発(分子病理学的検出の技術と病理診断への応用).臨病理 63:769-773,2015
5)日本癌治療学会,日本胃癌学会,GIST研究会(編):GIST診療ガイドライン改訂第3版,金原出版,2014
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