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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻13号

2016年12月発行

文献概要

検査レポート作成指南・16

輸血検査編

著者: 曽根伸治1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部・輸血部

ページ範囲:P.1594 - P.1599

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 輸血検査にはABOおよびRhD血液型検査,不規則抗体検査および交差適合試験がある1).日常,輸血検査を実施している臨床検査技師には当たり前の亜型や不規則抗体も,そうではない医師や看護師には理解できないことが多い.また,夜勤やローテーションで時々しか輸血検査に携わらない技師では,亜型や不規則抗体陽性症例への適切な血液製剤の選択ができないことがある.

 そこで,①A,B抗原量が少なくABOオモテ検査が陰性を示す,オモテ・ウラ検査不一致の亜型,②RhD抗原量が少なくweak DやDel,または抗原の一部が欠損しているpartial D症例,③不規則抗体検査が陽性症例,④交差適合試験が陽性で適合血の選択が困難な症例などでは,以下のポイントについて,医師や看護師あるいは輸血検査に不慣れな検査技師にも理解できる十分な説明と,詳細な報告書の作成が必要となる.

参考文献

1)認定輸血検査技師制度協議会(編):スタンダード 輸血検査テキスト 第2版,医歯薬出版,2007
2)大河内直子,曽根伸治:ABO血液型検査で特殊な血液型を検出した場合の臨床への報告.検と技 42:345-347,2014
3)三島由祐子,曽根伸治,池田敏之,他:Rho(D)血液型検査でvariantを検出した場合の臨床への報告.検と技 42:886-888,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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