文献詳細
文献概要
元外科医のつぶやき・15
手術後の経過
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.337 - P.337
文献購入ページに移動 種々のモニターやドレーンなどを体中に付けられ,小人の国のガリバーの気分で手術翌日を迎えた.疼痛は体動時や咳嗽時のみであり,特に耐え難い痛みではないため,鎮痛剤は使用しなかった.看護師さんから“痛み止めをしますか”としばしば問われたが,“痛いのは生きている証拠ですから”とかわした.外科医時代に,“普段の心掛けがよいと,痛みも小さいですよ”と患者さんを励ましていただけに,私の心掛けがよいのが証明されたと一人ほくそ笑んだ.
しかしながら,喉の渇きと,留置されたフォーレには違和感を覚えた.午前8時の回診後に酸素カニューレが外され,飲水が許可された.そこで一気にお茶を500mL飲み干し,点滴途中の補液を中止してもらった.10時には看護師さんの監視下に病棟を1周し,以後は自立歩行が許可された.普段は大量に飲水すると頻回に尿意を催すものだが,持続導尿しているためトイレに行くことがなく,楽であった.
しかしながら,喉の渇きと,留置されたフォーレには違和感を覚えた.午前8時の回診後に酸素カニューレが外され,飲水が許可された.そこで一気にお茶を500mL飲み干し,点滴途中の補液を中止してもらった.10時には看護師さんの監視下に病棟を1周し,以後は自立歩行が許可された.普段は大量に飲水すると頻回に尿意を催すものだが,持続導尿しているためトイレに行くことがなく,楽であった.
掲載誌情報