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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻3号

2016年03月発行

文献概要

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書評 —解剖と正常像がわかる!—エコーの撮り方 完全マスター/—疾患と異常像がわかる!—エコーの撮り方 完全マスター

著者: 山中克郎1

所属機関: 1諏訪中央病院内科総合診療部

ページ範囲:P.344 - P.344

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この2冊を熟読して超音波が似合うかっこいい医者になろう

 救急室での診療がかっこいい医者とそうでない医者がいる.その境目は何なのか? 彼らはおしなべてエコーを有効に使っていることに気が付いた.プローブを握る姿がかっこいいのではない.エコーを使いこなし適切に診断する,そのスピード感に痺れるのである.

 スマートフォンの小型化と機能の向上を考えると,聴診器と同じように携帯型エコーを誰もが持ち歩く時代が来るのかもしれない.先進国の中でも日本はCT撮影が多く,癌患者の100人に3人は医療被曝が原因との推計もある(Gonzalez AB, et al. Risk of cancer from diagnostic X-rays : estimates for the UK and 14 other countries. Lancet2004 ; 363 : 345-51).ちなみに他の先進国では100人に1人である.医療被曝を減らすためにも,ベッドサイドで行う安全なエコー検査はもっと普及するべきだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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