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著者: 岩田敏
所属機関:
ページ範囲:P.348 - P.348
文献購入ページに移動最近は一般の家で門松を飾ることは少なくなってはきましたが,そもそも門松は,新年の神様である“歳神様”を迎えるための目印(降臨の場所)です.古くから木のこずえに神様が宿るという風に考えられていましたが,神様が宿ると思われてきた常盤木のなかも,松は“祀る”につながる樹木であることや,古来の中国でも生命力,不老長寿,繁栄の象徴とされてきたことなどもあって,わが国でも松をおめでたい樹として,正月の門松に飾る習慣となって根付いていったといわれています.28日までに飾るか,30日がよいとされているので(29日は“二重苦”,31日は“一日飾り”といわれ,縁起が悪いと考えられています),わが家でもそろそろ松飾りの準備をしなければと,少々焦っているところです.
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