文献詳細
文献概要
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断
CKDの臨床
著者: 木村秀樹1
所属機関: 1福井大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.628 - P.632
文献購入ページに移動Point
●慢性腎臓病(CKD)の主たる診断基準は,0.15g/gCr以上の蛋白尿または30mg/gCr以上のアルブミン尿の存在が,あるいは,糸球体濾過量(GFR)が60mL/分/1.73m2未満の状態が,3カ月以上持続することである.
●CKDの原疾患は糖尿病,高血圧,腎炎,多発性囊胞腎などが主体であるので,原疾患を認識することが診療上で重要である.
●CKDは心血管疾患(CVD)の合併が多く,CKDとCVDは多数のリスク因子を共有し,両者の進行とともに相互に影響する悪循環を形成する(心腎連関).
●基本的治療は,生活習慣(禁煙,減塩,肥満)の改善,糖尿病・高血圧・脂質異常症の改善である.蛋白尿が0.5g/gCr以上,蛋白尿と血尿の合併,GFR低下(40〜60mL/分/1.73m2未満)の場合は,腎専門医との連携が必要である.
●慢性腎臓病(CKD)の主たる診断基準は,0.15g/gCr以上の蛋白尿または30mg/gCr以上のアルブミン尿の存在が,あるいは,糸球体濾過量(GFR)が60mL/分/1.73m2未満の状態が,3カ月以上持続することである.
●CKDの原疾患は糖尿病,高血圧,腎炎,多発性囊胞腎などが主体であるので,原疾患を認識することが診療上で重要である.
●CKDは心血管疾患(CVD)の合併が多く,CKDとCVDは多数のリスク因子を共有し,両者の進行とともに相互に影響する悪循環を形成する(心腎連関).
●基本的治療は,生活習慣(禁煙,減塩,肥満)の改善,糖尿病・高血圧・脂質異常症の改善である.蛋白尿が0.5g/gCr以上,蛋白尿と血尿の合併,GFR低下(40〜60mL/分/1.73m2未満)の場合は,腎専門医との連携が必要である.
参考文献
1)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド2012,東京医学社,2012(http://www.jsn.or.jp/guideline/ckd2012.php)
2)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009,東京医学社,2009
3)木村秀樹,岩野正之:脂質療法には腎保護作用があるのか スタチンを中心に.Medicina 49:1922-1925,2012
4)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013,東京医学社,2013
掲載誌情報