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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻6号

2016年06月発行

文献概要

今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

—腎生検による組織検査法①—光学顕微鏡検査と電子顕微鏡検査

著者: 岡村卓哉1 古谷津純一1 上田善彦1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院病理診断科

ページ範囲:P.650 - P.657

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Point

●腎生検は,光学顕微鏡検査,蛍光抗体法,電子顕微鏡検査の所見を合わせて診断する.

●腎生検では糸球体が10個以上採取されていることが望まれる.また,髄質も含まれていることも診断上で重要である.

●腎生検で良質な標本を作製するには,検体の切り分けから固定,染色に至るまでの工程で細心の注意が必要である.

参考文献

1)上田善彦,佐藤英章,藤盛孝博,他:臨床医のための腎生検診断(上田善彦編),新興医学出版社,pp9-20,1998
2)中山英喜,城謙輔,北村博司,他:臨床のための腎病理 標本作製から鑑別診断まで(湯村和子監修),日本医事新報社,pp10-12,2010
3)片山博徳:基礎病理技術学(病理技術研究会編),病理技術研究会,pp186-192,2013
4)山﨑達弥,平戸純子,横尾英明,他:腎生検における特殊染色の基本操作とトラブル例.Medi Technol 550:836-840,2015
5)日本腎臓学会・腎病理診断標準化委員会,日本腎病理学会(編):腎生検病理アトラス—腎生検病理診断標準化への指針 病理改訂版(第2版),東京医学社,2010
6)Berger J, Hinglais N:[Intercapillary deposits of IgA-IgG]. J Urol Nephrol(Paris) 74:694-695,1968 [Article in French]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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