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今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと
百日咳菌の細菌学的特徴と病原性因子
著者: 桑江朝臣1 阿部章夫1
所属機関: 1北里大学大学院感染制御科学府分子細菌学
ページ範囲:P.736 - P.741
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●百日咳菌は多くの種類の病原因子(毒素や付着因子)を産生する.
●ほとんどの病原因子はBvgASと呼ばれる制御因子によって制御される.
●咳症状を起こすために中心的な役割を果たしている病原因子は未同定である.
●百日咳菌は多くの種類の病原因子(毒素や付着因子)を産生する.
●ほとんどの病原因子はBvgASと呼ばれる制御因子によって制御される.
●咳症状を起こすために中心的な役割を果たしている病原因子は未同定である.
参考文献
1)吉野修司,河野喜美子,黒木真理子,他:Bordetella holmesiiの分離およびLAMP法に関する検討.宮崎衛環境研年報 23:72-76,2012
2)桑江朝臣,阿部章夫:百日咳菌の細菌学的特徴.感染症内科 2:342-350,2014
3)堀口安彦:百日咳毒素(パターシス毒素).細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp323-327,2002
4)岩城正昭:アデニル酸シクラーゼ毒素.細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp334-339,2002
5)堀口安彦:壊死毒(DNT).細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp329-332,2002
6)佐藤博子:百日咳菌の病原因子 最近の研究動向から.日細菌誌 51:737-744,1996
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9)桑江朝臣:ボルデテラ属細菌のタイプⅢ分泌機構より分泌される蛋白質の機能解析.日細菌誌 62:241-246,2007
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