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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻7号

2016年07月発行

文献概要

今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

百日咳菌の細菌学的特徴と病原性因子

著者: 桑江朝臣1 阿部章夫1

所属機関: 1北里大学大学院感染制御科学府分子細菌学

ページ範囲:P.736 - P.741

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Point

●百日咳菌は多くの種類の病原因子(毒素や付着因子)を産生する.

●ほとんどの病原因子はBvgASと呼ばれる制御因子によって制御される.

●咳症状を起こすために中心的な役割を果たしている病原因子は未同定である.

参考文献

1)吉野修司,河野喜美子,黒木真理子,他:Bordetella holmesiiの分離およびLAMP法に関する検討.宮崎衛環境研年報 23:72-76,2012
2)桑江朝臣,阿部章夫:百日咳菌の細菌学的特徴.感染症内科 2:342-350,2014
3)堀口安彦:百日咳毒素(パターシス毒素).細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp323-327,2002
4)岩城正昭:アデニル酸シクラーゼ毒素.細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp334-339,2002
5)堀口安彦:壊死毒(DNT).細菌毒素ハンドブック,サイエンスフォーラム,pp329-332,2002
6)佐藤博子:百日咳菌の病原因子 最近の研究動向から.日細菌誌 51:737-744,1996
7)Wolfe DN, Goebel EM, Bjornstad ON, et al:The O antigen enables Bordetella parapertussis to avoid Bordetella pertussis-induced immunity. Infect Immun 75:4972-4979,2007
8)阿部章夫,桑江朝臣:病原細菌のエフェクターの分泌機構と病原性発揮の分子機構.感染・炎症・免疫 41:2-11,2011
9)桑江朝臣:ボルデテラ属細菌のタイプⅢ分泌機構より分泌される蛋白質の機能解析.日細菌誌 62:241-246,2007
10)今川忠:百日咳菌の病原因子の発現制御と感染における役割 2成分シグナル伝達系による病原因子の発現制御とphenotypic moduiation.大阪看大医療技短大紀要 8:11-21,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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