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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻7号

2016年07月発行

文献概要

今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

—百日咳の検査診断②—遺伝子学的診断法

著者: 下條誉幸1

所属機関: 1栄研化学株式会社 生物化学第二研究所第一部

ページ範囲:P.748 - P.755

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Point

●国内初となる百日咳菌核酸キットとして,LAMP法による体外診断用医薬品が発売された.

●遺伝子学的検査は最も高感度な百日咳の病原診断の方法であり,百日咳の早期診断と感染拡大防止への貢献が期待できる.

●LAMP法による百日咳菌検出試薬はすでに複数のガイドラインに記載されている.今後,臨床現場で広く利用されるために保険適用が望まれる.

参考文献

1)国立感染症研究所:病原体検出マニュアル 百日咳 平成27年12月改訂,2015(http://www.nih.go.jp/niid/images/lab-manual/Pertussis20151222.pdf)
2)辻祐一郎:百日咳の最新動向と予防の重要性.日臨 67:2207-2212,2009
3)Nakamura Y, Kamachi K, Toyoizumi-Ajisaka H, et al:Marked difference between adults and children in Bordetella pertussis DNA load in nasopharyngeal swabs. Clin Microbiol Infect 17:365-370,2011
4)van der Zee A, Schellekens JF, Mooi FR:Laboratory Diagnosis of Pertussis. Clin Microbiol Rev 28:1005-1026,2015
5)大楠清文,江崎孝行:遺伝子解析技術の新たな潮流と感染制御への適応.日化療会誌 59:441-453,2011
6)Kamachi K, Toyoizumi-Ajisaka H, Toda K, et al:Development and evaluation of a loop-mediated isothermal amplification method for rapid diagnosis of Bordetella pertussis infection. J Clin Microbiol 44:1899-1902,2006
7)国立感染症研究所細菌第二部,感染症情報センター,北海道立衛生研究所,他:菌凝集素価法を用いた百日咳血清診断について.IASR 32:236-237,2011
8)日本小児感染症学会小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011,協和企画,2011
9)日本呼吸器学会咳嗽に関するガイドライン第2版作成委員会:咳嗽に関するガイドライン第2版,メディカルレビュー社,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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