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検査レポート作成指南・11
細菌検査編
著者: 柳沢英二1
所属機関: 1元 株式会社ミロクメディカルラボラトリー
ページ範囲:P.780 - P.785
文献購入ページに移動 臨床微生物検査では,感染症の起因微生物の検出,薬剤感受性試験,菌交代現象の確認および耐性菌の検出,病院内感染の予防など,臨床への情報発信が重要視されている.臨床医はそれをもとに総合的に診断をするが,報告書の記載の仕方によっては誤った判断をする場合がある.例えば,塗抹検査ではグラム陽性球菌,桿菌,グラム陰性球菌,桿菌だけを記載するのではなく,白血球を観察し,多核白血球なのかリンパ球か抗酸球かなどの判別を,また,抗菌薬の作用で菌が膨化しているか,貪食像はみられるかなどを報告書に記載することにより臨床医が総合的な診断ができるようにすることが重要である.
微生物検査を専門として行っている臨床検査技師は常に,検体からみられる情報を正確に臨床医へ伝達することを念頭に置いて報告書を作成することが重要である.つまり,信頼が高く付加価値のある検査成績を報告できるよう努力することである.本稿では細菌検査報告書の作成に当たって,臨床に役立つコメントを中心に指南する.
微生物検査を専門として行っている臨床検査技師は常に,検体からみられる情報を正確に臨床医へ伝達することを念頭に置いて報告書を作成することが重要である.つまり,信頼が高く付加価値のある検査成績を報告できるよう努力することである.本稿では細菌検査報告書の作成に当たって,臨床に役立つコメントを中心に指南する.
参考文献
1)中村竜也,矢野寿一,山本剛,他:ワークショップ7 近畿地区.第27回日本臨床微生物学会総会・学術集会 小冊子,日本臨床微生物学会,2016
2)森伴雄:微生物検査のコメント100および関連するコード,誠文堂,2002
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