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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻7号

2016年07月発行

文献概要

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書評 —記述式内膜細胞診報告様式に基づく—子宮内膜細胞診アトラス

著者: 長村義之123

所属機関: 1国際医療福祉大病理診断センター 2国際細胞学会(IAC) 3日本臨床細胞学会(JSCC)

ページ範囲:P.799 - P.799

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即時に応用可能なアトラス

 子宮内膜細胞診を臨床検査として日常的に実施しているのは,国際的にもわが国だけであり,日本での細胞診従事者は,この分野で世界のリーダーとして位置付けられてきた.

 本書は,日本臨床細胞学会で作成した全身26領域の「細胞診」の中で,婦人科・泌尿器の「記述式内膜細胞診報告様式」にのっとって,これまでに蓄積された知見を網羅して作成され,「背景」「定義」「診断基準」を明記したアトラスとなっている.「診断基準」はわれわれが慣れ親しんでいる子宮頸部細胞診報告様式(ベセスダシステム)の判定基準と同様に活用できるよう工夫されており,使いやすい.また,直接塗抹法のみならず液状化検体細胞診(LBC)にも言及されており,いずれの施設においても即時に応用が可能である.内膜細胞診におけるLBCの利点も強調されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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