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増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part2 臨床に直結する検査の進め方
努力をしない呼吸機能検査—呼吸インピーダンス測定
著者: 内田明美1 松原宏紀1 伊藤理2
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門 2愛知医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科
ページ範囲:P.1194 - P.1202
文献購入ページに移動最大努力を必要とせず安静呼吸で行う呼吸機能検査は,検査時の疲労が少なく,幼児や高齢者,呼吸困難の強い被検者に対しても最小限の負担で検査を実施することができます.さらに,繰り返される強制努力呼出による気道への影響(気道の攣縮など)や呼吸筋疲労を回避できるという利点もあります.安静呼吸で行う代表的な呼吸機能検査に“オシレーション法による呼吸インピーダンス(respiratory system impedance:Zrs)測定”があります.この測定方法は被検者にとって非侵襲的で,検査時間が短く,簡便な手技で実施できます.しかしその反面,測定値に影響を及ぼす因子が多く存在し1),測定精度を高めるためにはいくつかの押さえておくべきポイントがあります.
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