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文献概要
増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part2 臨床に直結する検査の進め方
呼吸機能検査を有効に進めるための患者接遇・情報収集・エマージェンシー対応
著者: 鈴木敦1
所属機関: 1社会医療法人厚生会木沢記念病院検査技術部
ページ範囲:P.1232 - P.1237
文献購入ページに移動患者の心理・位置・立場を理解した接遇のポイント
呼吸機能検査は,患者の協力が必要不可欠な検査であり,患者の努力が最大限に引き出されていることが大切な要件となっています.最大限の努力が得られなければ正確な検査結果を得ることができず,診断・治療に影響が出てしまうため,検査を担当する臨床検査技師の技量に大きく左右されてしまう検査です.
現在の検査機器はブラックボックス化され,測定原理,機器の特性などの理解がとても難しくなっています.表示に従ってボタンを押せば計算エラーが発生しない限り測定結果が得られてしまい,検査結果の解釈に悩むこともあります.マニュアル通りに機械的に測定するだけでは,患者状態を反映した信頼性の高い検査結果を得ることはできず,簡単な検査と思われがちですが,とても奥が深い検査です.呼吸機能検査担当者は,ただ単に検査を行えばよいのではなく,関連した検査項目の意味・データの正常値・データの解釈・画像判読について理解したうえで検査を行えるように努めなければなりません.その努力によって,臨床医が求める検査結果に付加価値を付けて報告できるはずです.
呼吸機能検査は,患者の協力が必要不可欠な検査であり,患者の努力が最大限に引き出されていることが大切な要件となっています.最大限の努力が得られなければ正確な検査結果を得ることができず,診断・治療に影響が出てしまうため,検査を担当する臨床検査技師の技量に大きく左右されてしまう検査です.
現在の検査機器はブラックボックス化され,測定原理,機器の特性などの理解がとても難しくなっています.表示に従ってボタンを押せば計算エラーが発生しない限り測定結果が得られてしまい,検査結果の解釈に悩むこともあります.マニュアル通りに機械的に測定するだけでは,患者状態を反映した信頼性の高い検査結果を得ることはできず,簡単な検査と思われがちですが,とても奥が深い検査です.呼吸機能検査担当者は,ただ単に検査を行えばよいのではなく,関連した検査項目の意味・データの正常値・データの解釈・画像判読について理解したうえで検査を行えるように努めなければなりません.その努力によって,臨床医が求める検査結果に付加価値を付けて報告できるはずです.
参考文献
1)鈴木範孝:臨床現場で役立つ効果的接遇のエッセンス 2.出会いを成功させるための非言動的コミュニケーション・エッセンス.Med Technol 10:1078-1081,2006
2)清水昇(監):標準放射線医学 第5版,医学書院,1996
3)American Heart Association:『アメリカ心臓協会 心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2010(2010 American Heart Association Guidelines for CPR and ECC)』のハイライト,2010
4)柴田正慶:ここが知りたい!! スパイロメトリーの基本と秘訣!,克誠堂,pp25-27,2010
5)一般社団法人日本臨床衛生検査技師会(監):JAMT技術教本シリーズ 呼吸機能検査技術教本,じほう,2016
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