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増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part3 フィジカルサイン&病態で読み解く呼吸器疾患 1.閉塞性換気障害
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
著者: 山本雅史1
所属機関: 1北海道大学病院検査・輸血部
ページ範囲:P.1252 - P.1258
文献購入ページに移動 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は末梢気道病変と肺気腫病変がさまざまに混在し(図1)1),完全には可逆的ではない気流閉塞を特徴とする疾患です.
COPDの診断は気管支拡張薬吸入後の1秒率〔1秒量/努力肺活量(forced expiratory volume in 1 second/forced vital capacity:FEV1/FVC)〕が70%未満(固定性気流閉塞)であることで診断されます.また,その病期分類は,わが国のCOPD治療のガイドライン1)では,対標準1秒量(%FEV1,気流閉塞の程度)をもとに,Ⅰ〜Ⅳ期に分ける方法が採用されています(表1)1).
COPDの診断は気管支拡張薬吸入後の1秒率〔1秒量/努力肺活量(forced expiratory volume in 1 second/forced vital capacity:FEV1/FVC)〕が70%未満(固定性気流閉塞)であることで診断されます.また,その病期分類は,わが国のCOPD治療のガイドライン1)では,対標準1秒量(%FEV1,気流閉塞の程度)をもとに,Ⅰ〜Ⅳ期に分ける方法が採用されています(表1)1).
参考文献
1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第4版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診療と治療のためのガイドライン 第4版,日本呼吸器学会,2013
2)Makita H, Nasuhara Y, Nagai K, et al: Characterisation of phenotypes based on severity of emphysema in chronic obstructive pulmonary disease. Thorax 62:932-937,2007
3)Brusasco V, Pellegrino R, Rodarte JR: Vital capacities in acute and chronic airway obstruction: dependence on flow and volume histories. Eur Respir J 10:1316-1320,1997
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