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増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part3 フィジカルサイン&病態で読み解く呼吸器疾患 3.今,注目される呼吸器疾患
喘息COPDオーバーラップ症候群(ACOS)
著者: 穴澤梨江1 巽浩一郎1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
ページ範囲:P.1314 - P.1319
文献購入ページに移動67歳,女性
主 訴:喘鳴と呼吸困難
現病歴:50歳ごろに気管支喘息の診断となり近医で吸入ステロイドと気管支拡張薬を処方.小児喘息の既往はなく,ロキソプロフェンや市販の感冒薬で喘息発作を起こしたことがあることから,アスピリン喘息と診断されていた.来院1カ月前から週に1〜2回の発作が出現するようになり,近医でステロイドを処方.一時的に改善がみられましたが来院数日前から乾性咳嗽が出始め,来院1日前には横になっていても苦しく歩ける状態ではなかったため当院へ救急搬送.
バイタルサイン:身長151cm,体重40kg,BMI(body mass index)17.5,体温36.6℃,血圧138/86mmHg,心拍数96/分 整,SpO2 98%(3L/min),呼吸数20/分.
フィジカルサイン:胸部聴診では吸気・呼気ともにヒューヒューというwheezeを聴取,心音は正常.
喫煙歴:35〜50歳まで20本/日の喫煙歴
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