文献詳細
文献概要
増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part3 フィジカルサイン&病態で読み解く呼吸器疾患 3.今,注目される呼吸器疾患
気腫合併肺線維症(CPFE)
著者: 山本雅史1
所属機関: 1北海道大学病院検査・輸血部
ページ範囲:P.1320 - P.1325
文献購入ページに移動 気腫合併肺線維症(combined pulmonary fibrosis and emphysema:CPFE)とは,上肺優位に閉塞性肺疾患である肺気腫,下肺優位に拘束性肺疾患である間質性肺炎が存在する病態です.
日本呼吸器学会から発行された,「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版」1),および,「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き 第3版」2)では,それぞれの疾患の合併症と定義付けられており,現在ではCTで上肺野の気腫と下肺野の線維化を認めることを特徴とする臨床症候群とされています.CPFEは進行すると高率に肺高血圧症と肺癌を合併することが知られています.
日本呼吸器学会から発行された,「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版」1),および,「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き 第3版」2)では,それぞれの疾患の合併症と定義付けられており,現在ではCTで上肺野の気腫と下肺野の線維化を認めることを特徴とする臨床症候群とされています.CPFEは進行すると高率に肺高血圧症と肺癌を合併することが知られています.
参考文献
1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第4版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版,日本呼吸器学会,メディカルレビュー社,2013
2)日本呼吸器学会びまん性肺疾患診断・治療ガイドライン作成委員会:特発性間質性肺炎診断と治療の手引き 改訂第3版,日本呼吸器学会,南江堂,2016
掲載誌情報