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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻10号

2017年10月発行

文献概要

増刊号 呼吸機能検査 BASIC and PRACTICE Part3 フィジカルサイン&病態で読み解く呼吸器疾患 4.集中治療室などのベッドサイドで呼吸療法が必要になる疾患

急性呼吸不全(ARDS)

著者: 宮下亮一1 小谷透1

所属機関: 1昭和大学医学部麻酔科学講座

ページ範囲:P.1336 - P.1340

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症例

68歳,男性.高血圧を指摘されていますが内服薬なし.喫煙歴は40本/日,30年間でしたが,1年前から禁煙しています.入院6日前から全身倦怠感ならびに咳嗽があり,入院3日前に他院を受診し感冒薬を処方されましたが,入院1日前から呼吸困難感が出現したため当院受診.室内気での経皮的酸素飽和度(oxygen saturation of peripheral artery:SpO2)が90%であり,胸部X線(図1)では両側肺野に浸潤陰影を認め,酸素療法と抗菌薬投与が開始されました.しかし,呼吸困難感は徐々に進行し,呼吸数が37回・min−1まで増加.SpO2はO2マスク10L・min−1でも85%となり,こちらの問いかけに徐々に反応が悪くなり意識レベルが低下,脈拍102bpm,血圧92/45mmHgでした.

参考文献

1)3学会合同ARDS診療ガイドライン2016作成委員会(編):ARDS診療ガイドライン2016,総合医学社,2016(http://www.jsicm.org/ARDSGL/ARDSGL2016.pdf)
2)ARDS Definition Task Force, Ranieri VM, Rubenfeld GD, et al:Acute respiratory distress syndrome: the Berlin Definition. JAMA 307:2526-2533,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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