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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻3号

2017年03月発行

文献概要

今月の特集1 血管を読み解く

標準的評価法に基づいた頸動脈エコーの基礎と臨床

著者: 三木俊12

所属機関: 1東北大学病院生理検査センター診療技術部生理検査部門 2東北大学医学部保健学科

ページ範囲:P.222 - P.230

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Point

●超音波表示法の長軸断面の左右表示は問わないが,今後は“画像の左が末梢”を推奨する.

●内中膜厚(IMT)計測のお勧め順はmax IMT(6点),IMT-C10,mean IMT(自動トレース)であり,施設間の統一が必要である.数点平均マニュアル計測のmean IMTは推奨しない.

●プラークの性状評価する基準は“最大厚が1.5mmを超えるプラーク”である.1.5mm以下のプラークは性状評価を必要としない.

●低輝度,潰瘍,可動性,線維性被膜の薄いプラーク,急速進行プラーク・変化する血栓などは“注意すべき(要注意)プラーク”と記載して,“不安定プラーク”という所見は使用しない.

参考文献

1)頸動脈超音波診断ガイドライン小委員会:超音波による頸動脈病変の標準的評価法2016(案),2016(https://www.jsum.or.jp/committee/diagnostic/pdf/Carotid_artery_2016.pdf)
2)Touboul PJ, Hennerici MG, Meairs S, et al:Mannheim carotid intima-media thickness and plaque consensus (2004-2006-2011). An update on behalf of the advisory board of the 3rd, 4th and 5th watching the risk symposia, at the 13th, 15th and 20th European Stroke Conferences, Mannheim, Germany, 2004, Brussels, Belgium, 2006, and Hamburg, Germany, 2011. Cerebrovasc Dis 34:290-296,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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