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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻3号

2017年03月発行

文献概要

今月の特集2 在宅現場でのPOCTへの期待

POCTによる多項目検体検査の有用性と留意点

著者: 山田修1

所属機関: 1岡崎市民病院臨床検査室

ページ範囲:P.278 - P.283

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Point

●POCT対応機器は小型化を目指してきたため,環境からの影響を受けやすい.特に,温度については適応範囲が限られる機種が多い.

●医師や医療機関が互いに知りたいと思っている検査項目と,POCT対応機器で行うことができる検査項目との比較では,おおよその項目はPOCT対応機器で測定可能である.

●POCT対応機器単体では網羅できる検査項目に制限があり,現場ニーズを満たすためには複数の機器や試薬を併用する必要がある.

参考文献

1)佐藤千歳,天野剛介,白井洸羊,他:POCT対応機器i-STAT1を用いた災害時検査の可能性に関する基礎的検討.日臨検自動化会誌 41:514-514,2016
2)Amano K, Sato C, Shirai K, et al:Possibility of introduction of i-STAT1 portable point-of-care analyzer for acquiring clinical laboratory data at disaster First report:Optimum measurement environment for using i-STAT1 analyzer. IFBLS2016,2016
3)Shirai K, Chitoshi Sato C, Amano K, et al:Study for possibility of medical technology at disaster using the i-STAT1 portable point-of-care analyzer Second report measurement in the field. IFBLS2016,2016
4)一般財団法人医療情報システム開発センター:平成27年度「医療・介護・健康分野のICT基盤」における検査データの利活用に関する基礎調査報告書(2016年3月内閣官房委託調査),2016
5)坂本秀生,後藤健治,長沢光章,他:東日本大震災対策委員会における活動報告.臨病理 59:1144-1153,2011
6)坂本秀生:地域医療,災害医療で活躍する臨床検査.臨検 60:22-28日臨検自動化会誌,2016
7)POCTガイドライン 第3版.日臨検自動化会誌 38(Suppl.1):115,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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