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検査説明Q&A・27
健康診断でリウマトイド因子が陽性となりましたが,症状はないということです.どのように考え,どんなことに注意すればよいですか?
著者: 小柴賢洋12
所属機関: 1兵庫医科大学臨床検査医学講座 2兵庫医科大学病院臨床検査科/臨床検査部
ページ範囲:P.672 - P.675
文献購入ページに移動リウマトイド因子(rheumatoid factor:RF)は,変性した自己免疫グロブリンG(immunoglobulin G:IgG)のFc部分を抗原とする自己抗体である.関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者から発見されたため“リウマトイド因子”と名付けられ,この名称が広く使われている.抗自己IgG抗体としては全ての免疫グロブリンのクラスが存在するが,RF定量では凝集力の強い免疫グロブリンM(immunoglobulin M:IgM)クラスの抗体を主に検出する.そのため,IgM-RFと記載される場合もある.
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