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文献概要
今月の特集1 新時代の健康課題と検査
メンタルヘルス不調と検査
著者: 堤明純1
所属機関: 1北里大学医学部公衆衛生学
ページ範囲:P.698 - P.703
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●メンタルヘルス不調に対して適切に対処することは,現代社会の重要な要請となっている.
●生体の恒常性の維持に寄与している自律神経系,内分泌系,免疫系の制御不全によって発現するストレス関連物質は,メンタルヘルス不調の有力なバイオマーカーである.
●遺伝子多型やエピジェネティクス,脳-腸相関,脳画像検査を含む中枢神経系の機能検査など,新しい指標や検査技術の研究が進んでいる.
●メンタルヘルス不調に対して適切に対処することは,現代社会の重要な要請となっている.
●生体の恒常性の維持に寄与している自律神経系,内分泌系,免疫系の制御不全によって発現するストレス関連物質は,メンタルヘルス不調の有力なバイオマーカーである.
●遺伝子多型やエピジェネティクス,脳-腸相関,脳画像検査を含む中枢神経系の機能検査など,新しい指標や検査技術の研究が進んでいる.
参考文献
1)厚生労働省:平成25年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/h25-46-50_01.pdf)
2)堤明純:職場におけるメンタルヘルス不調のスクリーニング.総合健診 43:313-319,2016
3)堤明純:職場のストレスチェック.心療内科 11:404-415,2007
4)野村総一郎,樋口輝彦(監),尾崎紀夫,朝田隆,村井俊哉(編):標準精神医学 第6版.医学書院,2015
5)堤明純:ストレスによる循環器疾患発症のメカニズム.航空環境研究 20:3-12,2016
6)矢田幸博:最新のストレスバイオマーカーと心理生理学的計測法 ストレス応答における心理生理学的な測定法の概説および産業界への提案に向けた現状のストレス評価法の技術的な課題について.ストレス科 30:260-275,2016
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8)脇田慎一:最新のストレスバイオマーカーと心理生理学的計測法 唾液ストレス関連物質計測用バイオチップ研究開発の現状と展望.ストレス科 30:276-284,2016
9)松浦大輔:ストレス関連精神疾患とエピジェネティクス.行動科学研究 22:57-64,2016
10)田中裕基,桑野由紀,西川達哉,他:最新のストレスバイオマーカーと心理生理的計測法 末梢血の遺伝子発現解析によるストレスの評価.ストレス科 30:285-289,2016
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