臨床検査61巻6号

2017年06月発行

今月の特集1 新時代の健康課題と検査

ケア志向と検査

著者： 畑中徳子¹ 松尾収二²

所属機関： ¹天理医療大学医療学部臨床検査学科 ²公益財団法人天理よろづ相談所病院臨床検査部

ページ範囲：P.704 - P.709

Point

●超高齢社会に対応した医療改革のなかで，地域包括ケアシステムの構築と，医療から介護への移行が進められている．

●在宅医療の実際を知ると，point of care testing（POCT）の活用をはじめとする臨床検査の重要性がみえてくる．

●在宅医療はチーム医療である．これまでの経験を生かし，臨床検査技師もその一員として一翼を担う必要がある．

参考文献

1）日本臨床検査自動化学会POC推進委員会：POCTガイドライン　第3版．日臨検自動化会誌　38（Suppl.1）：3-116，2013

2）内閣府：平成28年版高齢社会白書（全体版），2016（http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/index.html）

3）厚生労働省：医療・介護に係る長期推計（主にサービス提供体制改革に係る改革について）平成23年6月，2011（http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000058297.pdf）

4）三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社：地域包括ケアシステムを構築するための制度論等に関する調査研究事業　報告書【資料編−地域包括ケアシステムの構築に向けて】，2014（http://www.murc.jp/uploads/2014/05/koukai_140513_c8_s2.pdf）

5）中野一司：MLの議論で育まれ発信されるキュアからケアへのパラダイムチェンジ．Visionと戦略：医療・福祉経営の新時代と人財を創る　11：9-11，2014

6）中村義徳，次橋幸男，河合のり子，他：急性期病院の在宅部門における在宅看取り率の推移と地域医療への貢献について，第21回日本在宅医療学会学術集会，2010（http://www.tenriyorozu.jp/img/shinryo/zaitaku/zaitaku01.pdf）

7）畑吉節末，坂本秀生：在宅医療におけるポイント・オブ・ケア・テスティングの現状と有用性の検討，2009年度　在宅医療助成一般公募（後期）完了報告書，2011

・小谷和彦：在宅医療分野での臨床検査．臨検　61：268-271，2017