文献詳細
文献概要
検査レポート作成指南・20
血液像編
著者: 山口孝一1 大畑雅彦1
所属機関: 1静岡赤十字病院検査部
ページ範囲:P.754 - P.764
文献購入ページに移動 静岡赤十字病院(以下,当院)では従来は紙ベースによるコメント報告を用いていたが,2005年5月にPDFでのWeb報告を採用した.それ以来,臨床医に伝えるべきコメントを常に“記録”に残す重要性を意識してきた.Webによるコメント報告は検査と臨床医双方向に情報の共有化を図るものである.また,コメント報告は臨床支援の一端でもあり,エンドユーザーである医師への利便性を意識した報告が求められる.
例えば,血液疾患の存在の有無や緊急性の有無などによって,また,報告までのスピードや受け取り手の専門性によってもレポートの内容は異なる.血液検査室からのコメント報告は,検査値(数値データ)に形態所見を併せた内容を記載するなど,総合的知見に立ったものであることが重要である.コメントの記載にあたっては,多忙な医師に対するものであることを考慮に入れて,簡潔であることや,報告内容を一画面に記載することなどの工夫が必要である.
検査室が病院の情報発信基地であるという意識をもち,また,一方通行にならないコメント報告を作成することが,医師や患者に向けての支援として重要である.
例えば,血液疾患の存在の有無や緊急性の有無などによって,また,報告までのスピードや受け取り手の専門性によってもレポートの内容は異なる.血液検査室からのコメント報告は,検査値(数値データ)に形態所見を併せた内容を記載するなど,総合的知見に立ったものであることが重要である.コメントの記載にあたっては,多忙な医師に対するものであることを考慮に入れて,簡潔であることや,報告内容を一画面に記載することなどの工夫が必要である.
検査室が病院の情報発信基地であるという意識をもち,また,一方通行にならないコメント報告を作成することが,医師や患者に向けての支援として重要である.
参考文献
1)DIC診断基準作成委員会:日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案.日血栓止血会誌 25:629-646,2014
2)日本造血細胞移植学会:造血細胞移植ガイドライン GVHD(https://www.jshct.com/guideline/pdf/2008gvhd.pdf)
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