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今月の特集1 肝線維化をcatch
扉
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.579 - P.579
文献購入ページに移動 近年,肝疾患の様相は大きく変わりつつあります.多くを占めたウイルス性肝炎が減少傾向にあり,生活習慣に関連する病態が増加傾向にあります.しかし,基礎病態は異なっても慢性肝障害の行きつく先は,肝硬変であり,肝癌です.肝硬変は肝の線維化であり,サイレントに進行し,捉えにくいものです.本特集は,この線維化についての理解を深め,早期診断について学習することを目的としました.まず,肝線維化の全体像を臨床的にオーバービューし,次に線維化の本態を基礎医学的な観点から解説いただきました.そして,線維化を捉える武器としてのバイオマーカーと超音波診断を取り上げ,最近の知見を紹介いただきました.最後に,診断としての意味だけではなく,線維化を理解するうえで病理学的な解説をいただきました.検体・生理・病理検査を総動員した“線維化のキャッチ”に役立てていただけたら幸いです.
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