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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻5号

2018年05月発行

文献概要

今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

不妊の診断・治療(女性)

著者: 千石一雄1 宮本敏伸1 水無瀬萌1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.626 - P.632

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Point

●結婚年齢の上昇によって,挙児を希望する患者の高齢化は著しい.そのため,本来の不妊因子以外に高齢化に起因する妊孕性の低下が大きな問題となっている.

●不妊症の原因検索のための1次検査に関しては簡便で,侵襲性が少なく,外来で可能な検査が望ましい.複数の原因が存在することもあることから,必ず網羅的にスクリーニング検査を施行することが重要である.

●不妊原因を正確に診断し,原因に則した治療を選択することが原則である.身体的,経済的に負担の少ない治療法から,順次ステップアップすることが基本となる.

参考文献

1)O'Connor KA, Holman DJ, Wood JW:Declining fecundity and ovarian ageing in natural fertility populations. Maturitas 30:127-136,1998
2)日本生殖医学会(編):不妊治療のアルゴリズム.生殖医療の必修知識2017,杏林舎,pp157-161,2017
3)Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine:Use of clomiphene citrate in infertile women: a committee opinion. Fertil Steril 100:341-348,2013
4)Practice Committee of American Society for Reproductive Medicine:Use of exogenous gonadotropins in anovulatory women: a technical bulletin. Fertil Steril 90(Suppl 5):S7-S12,2008
5)Kamath MS, Bhattacharya S:Demographics of infertility and management of unexplained infertility. Best Pract Res Clin Obstet Gynaecol 26:729-738,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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