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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻5号

2018年05月発行

文献概要

検査説明Q&A・35

不妊治療における女性ホルモンデータはどう解釈すべきですか?

著者: 鈴木達也12

所属機関: 1自治医科大学医学部産科婦人科学講座 2自治医科大学附属病院生殖医学センター

ページ範囲:P.672 - P.675

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■はじめに

 日本産科婦人科学会では,“生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず,妊娠の成立をみない場合”を不妊と定義し,さらに“その一定期間については1年というのが一般的である”としている.わが国において,女性のキャリア志向や晩婚化などの理由による挙児希望年齢の上昇に伴い,不妊検査・治療を受ける夫婦の割合は6組に1組まで増加している1).特に体外受精をはじめとする生殖補助医療は急激に増加し,2015年には42万周期施行され,51,000人が出生した.これは2015年の出生児の約20人に1人の計算となる2)

参考文献

1)国立社会保障・人口問題研究所:第Ⅱ部 夫婦調査の結果概要:第3章 妊娠・出産をめぐる状況 不妊についての心配と治療経験.現代日本の結婚と出産—第15回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書,pp47-48,2017
2)齊藤英和,石川智則,石原理,他:平成28年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告(2015年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2017年7月における登録施設名).日産婦誌 69:1841-1915,2017
3)Thorneycroft IH, Mishell DR Jr, Stone SC, et al:The relation of serum 17-hydroxyprogesterone and estradiol-17-beta levels during the human menstrual cycle. Am J Obstet Gynecol 111:947-951,1971
)(http://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/3802467)(最終アクセス:2018年3月1日)
5)株式会社ビー・エム・エル:内分泌学的検査 プロゲステロン(黄体ホルモン)(http://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/3802471)(最終アクセス:2018年3月1日)
6)鈴木達也,橋元粧子,池田伴衣,他:卵巣過剰刺激症候群(OHSS).産婦の実際 60:1639-1644,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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