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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻7号

2018年07月発行

文献概要

今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

感染症検査におけるpanic value

著者: 上原由紀1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科総合診療科研究室

ページ範囲:P.846 - P.850

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Point

●panic valueとは,生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で,担当医に直ちに報告をすべきである.

●微生物検査においては,無菌検体からの微生物検出,高病原性微生物,高度薬剤耐性微生物,感染症法届出微生物がpanic valueにあたる.

●担当医が正確に理解できる報告方法と,報告結果を活用できる院内抗菌薬使用マニュアルなどの整備が必要である.

参考文献

1)Lundberg GD:Critical (panic) value notification: an established laboratory practice policy (parameter). JAMA 263:709,1990
2)厚生労働省:感染症法に基づく医師の届出のお願い(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)(最終アクセス:2018年3月20日)
3)日本臨床微生物学会(編):結果の解釈と報告法.血液培養検査ガイド,南江堂,pp112-119,2013
4)川上剛明,荒井ひろみ,大木まゆみ,他:血液培養検査の24時間対応による診療支援.医学検査 61:523-528,2012
5)Uehara Y, Yagoshi M, Tanimichi Y, et al:Impact of reporting gram stain results from blood culture bottles on the selection of antimicrobial agents. Am J Clin Pathol 132:18-25,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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