文献詳細
文献概要
今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない
頸動脈:Bow hunter症候群
著者: 久保田義則1
所属機関: 1北播磨総合医療センター中央検査室
ページ範囲:P.230 - P.235
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●一般的には頸部回旋により環椎軸椎部で椎骨動脈が狭窄または閉塞し,意識消失,めまいやふらつきなどの椎骨・脳底動脈系の虚血症状を呈する.まれに下位のレベルでの狭窄報告もある.
●繰り返される刺激により生じた血管損傷が原因で血栓が形成され,血栓飛散による脳梗塞も報告されている.
●発症要因として外傷や関節リウマチなどによる環椎軸椎亜脱臼,横突孔部での骨棘形成,椎間板ヘルニア,線維帯や環椎後頭膜の肥厚,腫瘍,感染などが報告されている.
●頸部回旋時の狭窄画像のみでは不十分であり,超音波検査などによる椎骨・脳底動脈系の血流低下を確認する必要がある.
●一般的には頸部回旋により環椎軸椎部で椎骨動脈が狭窄または閉塞し,意識消失,めまいやふらつきなどの椎骨・脳底動脈系の虚血症状を呈する.まれに下位のレベルでの狭窄報告もある.
●繰り返される刺激により生じた血管損傷が原因で血栓が形成され,血栓飛散による脳梗塞も報告されている.
●発症要因として外傷や関節リウマチなどによる環椎軸椎亜脱臼,横突孔部での骨棘形成,椎間板ヘルニア,線維帯や環椎後頭膜の肥厚,腫瘍,感染などが報告されている.
●頸部回旋時の狭窄画像のみでは不十分であり,超音波検査などによる椎骨・脳底動脈系の血流低下を確認する必要がある.
参考文献
1)Sorensen BF:Bow hunter's stroke. Neurosurgery 2:259-261,1978
2)田中将平,稲富雄一郎,米原敏郎,他:自然軽快したbow hunter症候群の1例.臨神経 52:34-37,2012
3)Kuether TA, Nesbit GM, Clark WM, et al:Rotational vertebral artery occlusion: a mechanism of vertebrobasilar insufficiency. Neurosurgery 41:427-432,1997
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