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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 1章 全身疾患
広範囲熱傷
著者: 猪口貞樹1
所属機関: 1東海大学医学部救命救急医学
ページ範囲:P.352 - P.353
文献購入ページに移動 広範囲熱傷は,体表面積の30%を超える重症熱傷である.受傷後に全身の毛細血管透過性亢進により血漿が間質へ移行し,循環血液量が減少してショックに陥る(熱傷ショック).この状態は半日〜数日間続くため,大量の電解質輸液によって循環血液量を維持してショックの進行を回避し,臓器障害を防止する必要がある.また,広範囲熱傷はしばしば気道熱傷を合併し,Ⅰ・Ⅱ型呼吸不全をきたす.
広範囲熱傷の急性期治療では,動脈血液ガス分析,末梢血液検査,血液生化学検査を数時間ごとに繰り返し測定し,全身状態を継続的に把握することが重要である.
広範囲熱傷の急性期治療では,動脈血液ガス分析,末梢血液検査,血液生化学検査を数時間ごとに繰り返し測定し,全身状態を継続的に把握することが重要である.
参考文献
●日本熱傷学会学術委員会(編):熱傷診療ガイドライン〔改訂第2版〕,春恒社,2015(http://www.jsbi-burn.org/members/guideline/pdf/guideline2.pdf)(最終アクセス:2019年1月24日)
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