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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 1章 全身疾患
意識障害
著者: 多村知剛1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部救急医学
ページ範囲:P.356 - P.358
文献購入ページに移動 意識障害は中枢神経(脳血管障害,てんかん発作,頭部外傷,髄膜炎・脳炎など),全身性の病態(血圧低下,呼吸不全,低血糖,電解質異常,中毒など),あるいは精神疾患により起こる.検体検査は,全身性の病態に起因する意識障害の鑑別に有用である.特に検体検査は速やかな病態把握と治療を行うためのスクリーニングとしての意味合いが強く,緊急度が高い項目が多い.したがって,迅速で正確な分析と臨床医への異常値のフィードバックが重要である.
参考文献
●河合忠:異常値の出るメカニズム 第6版,医学書院,2013
●髙久史麿(監),黒川清,春日雅人,北村聖(編):臨床検査データブック2019-2020,医学書院,2019
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