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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 1章 全身疾患

高血糖・低血糖

著者: 宮下大介1 白川純1 寺内康夫1

所属機関: 1横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学

ページ範囲:P.359 - P.361

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 高血糖とは,血液中のブドウ糖濃度が高値の状態を指す.糖尿病の背景をもつ患者の初診時,治療中断時,シックデイ時,ソフトドリンク多飲時,外傷時,手術時などに起こりやすい.自覚症状としては口渇・多飲・多尿を呈し,時に意識障害を起こしうる.低血糖とは,血液中のブドウ糖濃度が低値の状態を指す.糖尿病の加療中,アルコール多飲後,内分泌疾患のインスリノーマや副腎不全などが原因となる.自覚症状としては冷汗・手の震え・動悸・眠気・極端な空腹感・麻痺が生じ,時に意識障害を起こしうる.

参考文献

1)日本糖尿病学会:糖尿病 疾患の考え方 診断.糖尿病治療ガイド2018-2019,文光堂,pp11-24,2018
2)日本糖尿病学会:臨床検査の意義と評価法.糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第7版,診断と治療社,pp95-132,2017
3)入岡隆,横田隆徳:抗GAD抗体が関連する免疫性神経疾患.医のあゆみ 255:512-516,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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