文献詳細
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
1章 全身疾患
文献概要
血栓傾向を診断する最も代表的なバイオマーカーはDダイマー,フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)である.その考え方の基本は,“凝固が起これば線溶が起こる”という二次線溶反応の機序である.凝固反応の結果,フィブリンが生成されると,フィブリンに親和性の高いプラスミノゲンアクチベータとプラスミノゲンがこのフィブリンに結合して,フィブリン上でプラスミノゲンからプラスミンの生成が効率よく起こり,プラスミンはフィブリンを分解してDダイマーが生成される.
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