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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 1章 全身疾患
Ca代謝異常
著者: 竹内靖博1
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会虎の門病院内分泌センター
ページ範囲:P.379 - P.381
文献購入ページに移動 意識障害や急性腎障害を伴う高カルシウム(Ca)血症は緊急症であり,積極的に血清Ca値を低下させるための手段を可及的速やかに講じる必要がある.高Ca血症の原因疾患の診断には,血中副甲状腺ホルモン(PTH)濃度の評価が必須である.
低Ca血症はテタニー,喉頭痙攣あるいは全身痙攣の原因となるため,有症状の場合は速やかな治療開始が必要である.低Ca血症を認める場合は,血清マグネシウム(Mg)濃度の評価が必要である.
低Ca血症はテタニー,喉頭痙攣あるいは全身痙攣の原因となるため,有症状の場合は速やかな治療開始が必要である.低Ca血症を認める場合は,血清マグネシウム(Mg)濃度の評価が必要である.
参考文献
●日本内分泌学会(編):副甲状腺および関連疾患.内分泌代謝科専門医研修ガイドブック,診断と治療社,pp341-379,2018
●竹内靖博:カルシウム代謝疾患の救急.医のあゆみ 265:151-156,2018
●日本内分泌学会,日本骨代謝学会,厚生労働省難治性疾患克服研究事業ホルモン受容機構異常に関する調査研究班:ビタミンD不足・欠乏の判定指針.日内分泌会誌 93(suppl. March):1-10,2017
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