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雑誌詳細

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 1章 全身疾患

高血圧緊急症

著者: 崎間敦1

所属機関: 1琉球大学グローバル教育支援機構保健管理部門

ページ範囲:P.382 - P.384

 高血圧緊急症とは,単に血圧の異常高値だけでなく,直ちに降圧治療を開始しなければ標的臓器障害が急速に進展し,致命的になりうる病態である.高血圧緊急症が疑われる症例には,迅速な診察と検査によって病態の把握を行う.本稿では,高血圧緊急症に対する初期検査から,疾患ごとの病態を把握するための重要検査項目について概説する.

 頭痛,意思疎通困難や嘔吐を含む脳神経症状を認める患者,胸背部痛や呼吸困難などの心呼吸器症状を訴える患者で,来院時の血圧レベルが異常高値(多くは180/120mmHg以上)を認めた場合,高血圧緊急症・切迫症を疑い(表1)1),診察および検査を進める1〜3).また,表21)に高血圧緊急症が疑われたときに行うべき緊急検査を示す1〜3)

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2014[JSH2014],ライフサイエンス出版,2014
2)日本高血圧学会(編):高血圧専門医ならびに専門医をめざす医師のための高血圧専門医ガイドブック 改訂第3版,診断と治療社,2014
3)Suneja M, Sanders ML:Hypertensive Emergency. Med Clin North Am 101:465-478,2017
4)日本循環器学会,日本心不全学会,日本胸部外科学会,他:日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 急性・慢性心不全治療ガイドライン(2017年改訂版),日本循環器学会,2017

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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