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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 2章 脳神経・筋疾患
急性脳炎・急性脳症
著者: 山内秀雄1
所属機関: 1埼玉医科大学小児科・てんかんセンター
ページ範囲:P.392 - P.393
文献購入ページに移動 発熱,痙攣と意識障害の3徴候を認め,画像検査で中枢神経における炎症・浮腫の存在を得ることが急性脳炎・急性脳症の診断のための重要なポイントである.急性脳炎には主にウイルス感染の中枢神経への直接的浸潤による一次性脳炎と,感染を契機とする宿主の免疫反応異常によってもたらされる二次性脳炎(免疫介在性脳炎)がある.急性脳症とは,何らかの機序により急激に中枢神経の機能破綻をきたし,その結果として病理学的に急性脳炎と異なり,炎症細胞浸潤を伴わない浮腫を認めるもの指す.
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