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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 3章 消化器疾患

虚血性大腸炎

著者: 小木曽聖1 富岡秀夫1 清水誠治1

所属機関: 1JR大阪鉄道病院消化器内科

ページ範囲:P.418 - P.419

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 虚血性大腸炎は急性発症の腹痛と血便をきたす疾患であり,腸管虚血に起因するが主幹動脈の閉塞は伴わない.典型例では急性発症の左側腹部痛から下腹部痛,下痢便に続いて血便をきたす.発生機序として,血管側因子(動脈硬化や血管攣縮)と腸管側因子(拡張や過剰収縮による腸内圧上昇)が考えられている.組織損傷の程度によって一過性型,狭窄型,壊死型に分類される.一過性型が大半を占め,速やかに改善し狭窄は残らない.狭窄型は1割程度である.壊死型はまれであるが,腸壁全層の壊死をきたし予後不良である.

参考文献

1)畠二郎,今村祐志,眞部紀明,他:虚血性腸病変の超音波診断.胃と腸 48:1769-1777,2013
2)飯田三雄,松本主之,廣田千治,他:虚血性腸病変の臨床像.胃と腸 28:899-912,1993
3)大川清孝,佃博,青木哲哉,他:虚血性大腸炎急性期の内視鏡像の検討.Gastroenterol Endosc 46:1323-1332,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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