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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 4章 循環器疾患
急性心筋梗塞
著者: 森文章1
所属機関: 1国立病院機構横浜医療センター循環器内科
ページ範囲:P.424 - P.426
文献購入ページに移動 心筋梗塞は,心臓の栄養血管である冠動脈の狭窄,閉塞により引き起こされる.通常,心筋の非可逆的壊死を伴うものを心筋梗塞と呼び,発症48時間以内のものが急性心筋梗塞とされている.心筋梗塞は,突然発症し,人の生命に危機的状況をもたらす疾患である.1分1秒を争う急性期の治療が重要になる.冠疾患治療室(CCU)などの集中治療室の普及,再灌流療法の進歩で,救命率は以前に比べはるかに向上しているが,院内死亡率は7〜10%程度とされ,現在でも怖い病気であることには変わりがない.心筋梗塞発症後,できるだけ早く再灌流療法を行うことが予後改善につながることが示されており,迅速で確実な診断が求められている.
参考文献
●森文章:狭心症・心筋梗塞.検と技 40:470-477,2012
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